いざ、柴又へ
2019.4.15
とてもよく晴れた暖かい日。
母を誘って柴又へ行った。
本当は母と一緒に矢切の渡しに乗って柴又へ渡りたかったけど、結構歩かなきゃ行けないから今回は車で柴又へ。
昔流行った演歌で初めて知った“ 矢切の渡し ” に初めて乗った時は、毎度のことながら、“ まさか矢切の渡しに乗るなんて思ってもなかったな〜 ” と数十年前の若かりし頃に想いを馳せ不思議な感覚になったものだ。
さてさて。柴又の商店街入り口付近の有料駐車場に車を止め母と腕を組みながら少し歩くと、商店街の入り口で父との思い出を懐かしむ母。
今日は存分に楽しんでもらおう♫
駐車した場所が商店街の真ん中あたりだったので、まずは帝釈天へ歩いて行った。
門には見事な彫刻が施され、まずは表裏の彫刻を母と共にじっくりと鑑賞した。
訪れる方々も、もちろん彫刻を仰ぎ見ている。彫刻の寺とも呼ばれているようだ。
ぐるりと周り、お次はお守り選び。
知らぬ間にシャッターを切られていたようだったが、どれにしようかアレコレ迷っていたので全く気付かなかった〜。
帝釈天を出てぶらりと参道を歩く。
父との懐かしい思い出の店がいくつもあり、
『あ〜ここもお父さんときた当時のまま。』
と楽しそうな母。父と母は誰もが羨むおしどり夫婦で、娘の私でさえ憧れていた。
父はフットワークが軽かったのと、母の事が大好きだったので、ニュースや新聞で花が満開とか美味しいものを見つけると、
『お母さん、行こうか』
と母を連れ出し色んな所を回っていた。
だから今でも、父との思い出話を語る時の母の表情は楽しそうだ。
そして少し早めだけどうなぎが美味しそうだったので腹ごしらえにうなぎ屋さんへ。
ちなみに父はうなぎが大の苦手だった。
とても柔らかで優しいお味のうなぎ。
家の近所の焼きうなぎはしっかりとした味付けで、ここ最近はそこのうなぎしか食べていなかったので、店それぞれの味の違いを楽しめた感じ。
奥には庭の見える座敷もあって海外旅行者の方らしきグループはそちらに座っていた。
ここは、
『連れてきてくれてありがとう。ここは私が払うわね。』
と母。ありがとう。ご馳走様でした。
そして再びぶらり。
あ!ありました、ありました。
自然と顔が吸い寄せられていく〜。
大好きなパネル〜♫
駄菓子屋さんへ入ると、母の目の色が変わった〜。
幼い頃を思い出したようで少女の表情。
目をキラキラさせて、
『あ〜これ、よく食べた〜』
とか、
『あ〜懐かしい』
と、カゴの中にひとつ、またひとつと入れていく。
レジで店員さんに、
『昔懐かしい思い出に浸らせていただきました』
とお礼を言っている母。
いくつになっても、幼い頃のあのワクワクした駄菓子屋さんの思い出って皆同じなんだね。
寅さん像を見た事がないと言うので柴又駅前へ。
『あ〜見たことある』
と思い出したようだ。寅さんと視線の先には…
よく歩いたね。
とっても楽しい1日でした。
お読みいただきありがとうございます。