祖父母の法要が重なって
9/14
数週間前、母の両親(私の祖父母)の法事の連絡が来た。
今まで色んな事情で行けなかったし、今回は祖父母両方の法事が重なったこともあり、夫の紹介も兼ねて出席する事にした。
母は高齢だし、うちだけ遠方になるから叔父も返事はNoだと思っていたようで、Yesの返事に驚いていた。
母に、手土産みたいなものを持って行った方が良いか聞いたら、
『手土産なんていらないわよ』
と言われたので、それ以外の新幹線のチケットやら夫婦の喪服やバッグや靴などの準備をして、準備万端〜と思っていた法事前日。
『京都に待って行くお茶菓子買わなきゃ』
と言い始めた。
『手土産いらないって言ったじゃん‼️』
『手土産はいらないけど、お茶菓子はいるって言ったでしょ』
とのこと。
え?そんな事言ったっけ?
でも、私の記憶力も最近ヤバいので、母に従う事にし、特産品の地元菓子店へ行った。
ここは、息子たちの同級生(上も下も同学年)のお母さんがパートで働いていて、この日もいたので少し話をしたら、上の子が結婚したとのこと。
前回来た時は、下の子が結婚したと話を聞いていて、もう、そんな歳になったのか〜なんて昔を懐かしんだものだ。
そして、今年の6月に上の子は第一子が、下の子は第二子が誕生したとのこと。
おめでとうございます。
私も早く孫が欲しいな〜。
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明日は約一日くうたんはお留守番。
母にお願いしていくが、夫と私と毎日一緒にいるので、
〝寂しがらないか?〟
〝良い子にしてられるか?〟
など色々気になるところ。
で、出来るだけ長く寝ててくれれば、離れていても時間を感じなくなるかな〜と思い、ドッグランで思い切り走り回ってもらう作戦〜‼️
ということで、ドッグランへ連れて行った。
ところが、中型犬エリアに入った途端、3匹に追いかけられ、怖気付(おじけづ)いたみたいで、広々としたエリアの端っこや隅っこでトコトコ…クンクン…
まあ、仕方ないか。
3匹中の1匹が大型犬だったし。
って、なんで中型犬エリアに大型犬連れてくるかな〜⁉️
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9/15
法事は京都のお寺さんで11時から。
新幹線、何年振りかな〜?
私の記憶では息子たちが小学生の頃に私のいとこの結婚式へ出席して以来の気がするから15年以上は経ってるかな?
子供の頃、京都へは毎年お盆に行っていて、年に一度会えるいとこたちとのひと時がとても楽しかった。
今回、法事の連絡をくれた1番末っ子の叔父が結婚する前だったから、その当時はいとこが私を含めて6人いて、私は上から4番目。
1番下が女の子で妹が欲しかったから可愛がったな〜。
あらあら、思い出話に浸ってしまった(^_^;)
久しぶりの新幹線は、モデルチェンジして顔がスッとスマートになっていた。
乗り心地も良くなっていて走行音もトンネルの中も静かだったし、何より感動?したのは、乗車客の方々のマナーの良さ。
昔は背もたれを無言でリクライニングするのは当たり前だったけど、今って声かけやアイコンタクトがあるんだね。
私たちの前の席に、うちの息子たちと変わらない年頃のカップルがいて、背もたれを倒すときに声を掛けてくれたので、全然イヤな気分にならなかったし、その気持ちがとても嬉しかった。
で、私も倒すときに後ろの方を見ると目があったので会釈をすると、快く会釈を返してくれた。
なんか、とってもいい感じ♫
誰かの言動でイヤな気分になることってあるけど、それがこの新幹線の中では全くなくとても快適な旅?のスタートとなった。
富士山の大きさにも驚いた。
自宅のベランダや高速道路から見える時もあるが、新幹線から見えた富士山はもっともっと大きくて迫力があった。
季節柄、雪を被ってはいなかったけど、やっぱり富士山っていいなぁ〜。
なんだか、パワーをもらえる気がするし、車通勤していた頃に富士山が見えると、家族の健康を祈ったりしたものだ。
食べたり飲んだり喋ったり寝たりしている間に京都へ到着。
タクシー乗り場へ行くと、観光客やら何やらで長い行列ができていた。
間に合うか心配になったが、そうも言っていられない。さっさと並んで向かわねば。
タクシー運転手へ行き先を告げるとわからないらしく、スマホでネット検索してナビを見ながら走り出した。私も事前に調べていたので、その検索結果で間違いないはずだった…
ところが、車内から見る景色は全く見覚えがなく、
〝お寺へは20年以上行っていなかったから、だいぶ記憶がなくなってるな〜〟
と思っていた。
〝はい。着きました〟
車が停まったお寺の前は、全く記憶がない場所。
〝これ、どこが入り口ですか?〟
〝私も初めての所やさかい、わかりまへんな〜〟
と捨て台詞?を残して走り去ってしまった。
確かにお寺の前らしいが、入口が開いてないので裏へ回り込んでみた。
『こんな所だったっけな〜?』
と、一人ブツブツ言いながらもう一度通りへ戻り、たまたま通りがかった方に尋ねると、確かにお寺の名前は合っている。
夫は初めての場所だから知る由もなく、連絡をくれたおっちゃんの奥さんの携帯番号を探したが見つからず、唯一あったいとこにかけたが番号が変わっていて切羽詰まっていた時、叔母さん(おっちゃんの奥さん)から救いの電話がかかってきたーーーーー!
『Emiちゃん、今どこ?』
『お寺の前についてるんだけど、入り口が分からなくて』
なんて話していると、どうやら同じ名前の寺が2つ存在するらしく、違う方へ来てしまったらしい。
大慌てでお寺の住所を教えてもらいタクシーを探して飛び乗った。
ところがこのタクシーはおじいさん運転手で、スマホはもちろんのことナビも搭載されていなかったため、急いで夫のスマホで検索してもらい発車した。
気はせっているのでドキドキだったが、確かにこの大通り、通った!通った!
どんどん記憶が蘇る。
途中、叔母さんにタクシーに乗ったことと、先に初めて大丈夫な旨を連絡した。
下車した場所がちょっとズレていたため、お寺の周りをぐるりと周ってしまったが、お陰で見たこともなかった長屋や京都の風情漂う路地を楽しむことができた。
お寺の門に辿り着くと、
『そうそう、ここ‼️』
と数十年前の記憶が頭の奥からドドーンと甦った。
門をくぐると、幼い頃に毎年親戚一同でお墓参りに来た懐かしい思い出が脳裏をよぎった。
でも、イカン‼️
私たち、遅刻してるんだった。
お寺の方に本堂へ通された。
すでに始まっている本堂からは読経が聞こえてくる。
戸を開けると、1番前の手前に夫と私の分の空席があり、軽く会釈をして着席した。
読経と共に焼香を済ませ、祖父母はこのお寺の檀家だったので、住職から一緒に旅行へ行った話や、とても面倒見の良い夫婦だった話など、私の知らない祖父母の貴重な話を聞くことができた。お墓参りもして、かれこれ30分〜1時間で終了。
部屋を移動し会食。
やっと皆に夫を紹介することができたし、末の叔父の子供(年の離れたいとこ)の旦那さんや私が可愛がっていた2つ下のいとこの娘ちゃんにも会うことができた。
この娘ちゃん。
たまたま父が亡くなる前の年に下から2番目の叔父が大学の同窓会で東京へ来たついでに、当時茨城に住んでいた姉夫婦(私の両親)の所へ寄ってくれて、初孫可愛さにデロデロしながら話してくれた子だ。
でも、顔立ちもすごく可愛くてデロデロになっちゃうのも頷ける。
そうそう。この叔父夫婦も渋滞に巻き込まれたらしく、少し法事の開始時刻を遅らせたみたい。
そして、高齢で出席できなかった母の希望でお願いしていた卒塔婆代を支払う際、皆が持ってきたお茶菓子を分けたのだが、母の言う通り持ってきてよかった〜。
2つ下のいとこにも『Emi姉ちゃんに会えてよかった』と言ってもらえたり、いとこの三兄弟のうち2人が来ていたが、話し方から何から昔のまま。変わってないな〜となんだかいとこに会えたことが嬉しかった。
トンボ帰りみたいに帰ってきたが、まあ、そんなこんなで、祖父母が生きていた頃みたいに、皆で集まることも無くなってしまったので、この法事があったから皆に会えて本当に良かった。
おっちゃんたちもおばちゃんたちもうちの母同様、かなり歳をとったけど、長生きしてね。
最後までお読みいただきありがとうございました。