ゲベとの出会い
ゲベが亡くなる3年前の寒い寒いある雨の日の夕方。
まだ顔に幼さが残る中学一年生の長男が空のティッシュ箱に詰められ捨てられていた仔猫を拾ってきました。
腕いっぱいに抱え、雨に濡れて震えている仔猫たちにこれ以上雨がかからないよう、背を丸めて…
飼いたいと言われても、うちは賃貸だから…
5年前にも、次男が仔猫を拾ってきてダダをこねられ説得し、一日だけ宿泊させたことがあったっけ。
一度は公園に置きに行きましたが、夜 気になって見に行くと震えていたので、そのまま連れ帰りました。
飼ってくれそうな友達にあたってもらい、2匹が残りました。
黒猫とグレーのトラ柄。
そのトラ柄がゲベです。
しばらく…のつもりでしたが、引き取り手が見つからず、情も湧いてきて、次男も今度こそは!と長男に応戦し、仕方なくこっそり飼うことに。
でも、なによりも、長男の背を丸めた姿や、5年前の次男の悲しそうな姿が胸を締め付けたからでした。
哺乳瓶も猫ミルクも買ったし、これからよろしくね。