母のおでき
2017.3.13〜3.15
母の頰にあった、もともと小さかったほくろ?がだんだん痒くなり、豆餅の豆くらいに大きく膨らんでしまった。膨らんだおできが皮を引っ張っているのが見てわかる。
そして、引っ張られている部分やその周辺が赤くなっているので、とても痒そうだ。
今日はその手術日。
母に付き添い病院へ行き、私はベッド付きの個室で待っていた。
母が手術室へ向かう前、
『人生最後の年に手術なんてね〜』
なんて言い出すもんだから、
『縁起でもない❗️死んじゃうみたいじゃん』
と言うと、
『そんな気がするのよね〜』と。
でも、大丈夫❗️ママは長生きするから。おできを取るだけだから❗️
1時間くらいで個室に戻ってきた。消毒と麻酔注射が凄く痛かったらしい。
帰宅すると、
『Emiの残りの脳腫瘍がママのおできくらいの大きさだと思う。最近急に大きくなり始めたのって、Emiのが乗り移ったのかな。』
『そうだね。私の治っているかもね』
な〜んて話をした。本当にそうだといいな〜。
翌朝は、出勤前に消毒のため病院へ行った。
母のほっぺのガーゼを医師が外すと傷口下部から滴るように出血が…
昨日同様、止血のため分厚めのガーゼの処置をし、止血薬をもらい母を家まで送った。
出勤して1時間半くらい経った頃、母から店に、
『血が止まらない』
と電話があり、早退させてもらって急いで帰宅すると、母が外で待っていてその足で病院へ。予め病院へ連絡を入れておいてくれたようで、すぐに診察。
そして、そのまま診察室で再縫合となった。可哀想に…
私が仕事へ行った後、だんだん処置してもらったはずのガーゼに血が滲(にじ)んできたらしい。しばらく様子を見ていたが、出血が止まらず押さえていたタオルにも血がしみてきたため、躊躇した末、店に電話したみたいだった。
不安だっただろうに、こんな時にも冷静な判断と行動が出来る母を改めて尊敬した。
長男も心配して、帰宅後、声をかけてくれて話を聞いてくれた。ありがとう。
その翌日、消毒のため病院へ行ったが昨日のような出血はなく一安心。
一週間後に抜糸。その時に、切除したおできの病理検査結果もわかるみたいだ。
早く良くなってね。
それと余談なんだけど、おでき切除翌日、母の消毒や止血を行ってもらっている時、急にカーッと体が熱くなった。
暑くて暑くて手でパタパタ顔をあおいだり、胸元をパタパタした。
診察が終わり、廊下で待っている時にまたカーッと体が熱くなり、着ていたGジャンを思わず脱いでしまった。
その後、頭がフワッとして少しずつ鼓動が早くなり、立っているのが辛くなった。
貧血?こりゃヤバイな❗️と思い、深呼吸して、倒れないように意識を強く持ち、院内自販機で冷たい飲み物を買い、座ってゆっくり飲んでいると、心拍数も暑さも収まっていった。
職場で、
『母の出血を見たからかな?血を見るのは苦手だから。よく新米の医療関係者が血を見て倒れる話とかあるみたいだし。』
な〜んてスタッフと話していたが…
これが恐怖の頻脈の始まりだった。