負けるもんか! Emiの聴神経腫瘍・三叉神経痛・顔面神経麻痺の記録

聴神経腫瘍・三叉神経痛・顔面神経麻痺を患い、肋間神経痛・頻脈もある私の備忘録。

母、一日に2度の救急搬送で…その1

2019.6.8〜2019.6.9

 

6/8

夫の兄家族が明日くうたんに会いにきてくれることになった。

 

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隣町で昔ながらの美味しい手焼き煎餅を親子(おばあちゃんと息子さん)で作っている店があるので、お土産を買いに行った。

 

そこのお煎餅は天日干しにして一枚一枚丁寧に焼いている。ただ近頃は、天日干しを鳥たちに狙われるとのことで、店の中に干すようになったらしい。

 

醤油味の素朴なお煎餅で、ほんのり青のりの風味がする様に感じる時もある。これを食べさせてあげたいのだ。

 

ところが…

 

 

6/9

今日母は2度救急搬送され、緊急入院となる…

 

一緒に暮らし始めて胃の調子が悪くなってから一度にたくさん食べられないので、母は1日に7〜8回ほどに分けて食べている。

 

今朝もいつも通り朝8時に数回目の食事のお茶漬けをサラサラと食べていた時、胸を叩き始めた。

 

私も食事中で初めはあまり気に留めてなかったが、ずっと胸元を叩いているので声をかけると、どうやらお茶漬けを詰まらせたらしい。

 

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背中を叩いてと言われたので、母は胸元を、私は背中をトントンと叩いて20分くらいした頃だろうか?

 

母が立ち上がって台所のシンクへ向かい、そこでまた2人で胸元と背中を叩いていると、コポッと米粒の塊を吐き出した。

 

それでも苦しそうに目を閉じながら涙を流している母が心配で、二階の夫を大声で呼び救急車に連絡してもらい、到着まで2人で胸元と背中を叩いたりさすったりしていた。

 

全部吐き出せたか、まだ残っているか、ハッキリわからなかったので、念のためレントゲン撮影してもらった方が安心できる。

 

病院に着き、母は救急隊員の人と処置室へ。私は検査が終わるまで廊下のベンチで待機。

 

4年前に父が緊急入院してから亡くなるまでのことが思い出され、すごく怖かった。夫は〝くうたんがいるから〟と家にいたので〝こんな緊急事態に冷たすぎる❗️〟と思いながら、1人廊下でずっとずっと手をぎゅっと組んで祈り続けた。

 

〝ママが無事でありますように…〟

 

2時間くらい待っただろうか…

 

看護師さんに呼ばれ診察室へ入っていくと、担当医がいて説明してくれた。

 

『年齢的なことや高血圧など持病があるので、レントゲン・CT・採血・採尿をしました。考えられることは全て検査しましたが、詰まったものは残っていないし、検査結果も異常ないので大丈夫です』

 

とのこと。良かった〜 (´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

 

『ただ、嚥下機能が低下してきている可能性もあるので、食事の内容や摂りかたに気をつけるようにしてください。』

 

その後、

 

『会計を済ませ待っていてください』

 

と看護師さんに言われたので高齢者の食事などを検索しながら待っていると、注文のメールが入ってきた。

 

見ると気付かなかった分と合わせて2件。しかも、お二人とも名字に〝神〟がついている。

 

今まで〝神〟がつく名字のお客様から注文が入ったことがなかったし、今日に限って…と思うと、〝何か意味あるのかな〜〟と言う考えがふと頭をよぎった。そして、

 

〝お母さんは大丈夫だよ〟

 

と不思議な力に励まされた気がした。

 

一度、夫の兄家族に今日の予定のキャンセルを夫から連絡してもらったが、また私からくうたんを見にきてもらうよう連絡を入れ直した。

 

兄嫁さんは母を気遣い『またの機会で』と言ってくれたが、『検査結果に異常がなかったし、早くしないとくうたんが大きくなっちゃうよ〜。私は母に付いてるから時々顔をだしに行くような感じだけど、それでもよければ来て〜』と、母のことがかなり心配だったが強がってしまった。

 

その後、夫に連絡し迎えにきてもらった。

母も看護師さんに連れられ車椅子に乗って出てきた。

 

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まだ本調子ではなさそうだが、母の顔を見た途端、安堵で胸を撫で下ろした。

 

はずだった…

 

 

お読みいただきありがとうございました。