言霊の力と潜在意識 その1
今から十数年前…
その頃の私は、離婚のすったもんだで精神的に病んでいて、プラスの感情を失っていた。
例えば、人が笑っているのを見ると、
〝笑うってどんな感じだっけ?〟
と思ったり、
誰もが感動する映画を観ても面白いと言われている本を読んでも、感動しないし面白いと思わないし、何をやっても楽しいと感じることがなかった。
ただ自分の中にあるのは、悲しみや不安といったマイナスの感情だけ。
それがとても苦しくて、いつしか、
〝この苦しみから逃れたい〟
〝また笑えるようになりたい〟
と思うようになってきた頃、ある方から教わったマーフィーの法則の本を一冊買って読み始め、潜在意識の深さや力に魅了されていった。
潜在意識をざっくり説明すると以下の通り。
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人の意識は健在意識と潜在意識に分かれている。
「顕在意識」とは、普段私たちが何かを考えたりしている自覚できる意識のことを意味する。
一方、「潜在意識」とは、自覚されることなく心の奥に潜んでいる意識のことを意味し、これらはよく「海に浮かんだ氷山」に例えられる。海面に出ていて見える部分は全体の1割程度に過ぎず、残り9割は海面下に沈んでいて見えない。
これと同じような構図が人の意識にも当てはまり、水面から出ている部分が顕在意識、水面下に隠れている部分が潜在意識となる。
つまり、私たちが普段ものを考えたりしている顕在意識の影響力はわずか1割程度しかなく、実は無意識下に沈んでいる潜在意識の影響力の方がはるかに大きいというわけだ。
私たちは気づかぬ間に潜在意識から大きな影響を受けていて、それは人生全体にも多大な影響を与えている。
つまり、不幸な人も幸せな人も、良くも悪くも自分の人生全て(その人の目の前に現れている現実)は、その人の潜在意識から作り出されたものなのだ。
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これをきっかけにマーフィーの法則を買い集め、引き寄せの法則や言霊の存在も知り、本やネットの記事を読み漁った。
また、友人から教えてもらった斎藤ひとりさんの動画も食い入るように沢山観るようになった。
そして、普段から思考や言葉や話す内容をプラスにするよう心がけるようになっていった。
数年後に持病が悪化し、その時ばかりはその痛みや恐怖にメンタルをやられてしまった。
痛みとその恐怖から逃れたくて藁をも掴む思いで調べていたときに、小林正観さんの〝ありがとうの奇跡〟を見つけた。
ありがとうを繰り返し唱えると、言霊の力で病気が良くなったり治ったり、色んな状況が変わっていくと言うもの。
希望の光が見えたような気がした。
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この言霊を立証するのによく知られているのが食パンや生卵や氷の結晶の実験。
同じ期間、『ありがとう(などの良い言葉)』と『バカヤロウ(などの悪口)』を言い続けると、腐り方や臭い、結晶の模様に変化が出ると言うもの。
【食パン】
【氷の結晶】
物にもここまでの変化が及ぶ言霊。如何に普段の言葉遣いに意識を向けることが重要かがわかる。
そこで、出かける支度中や通勤の運転中、仕事中など、朝起きてから夜寝るまで毎日何回も唱え続けた。
痛みが出るとすぐにメンタルをやられてしまうのだが、それでも『ありがとう』の言霊のおかげで少しずつ前向きに、プラスに考えられらようになっていった。
そして、他にもオルゴール療法、音叉、528㎐(ヘルツ)など、良いと言われていることはなんでもやった。
すると、自分の中でいろんな変化が起き始めた。
もちろん、日々の生活の中で良いことも悪いことも起こるが、その受け止め方や捉え方がプラスになったり、例えば問題が起きたときに解決方法などが引き寄せられたりと、良い方向に物事が動いている実感を何度も味わった。
こんな経緯から、母の看病に向けて私が知っていることを取り入れ、回復させるための一か八かの挑戦が始まったのだ。
お読みいただきありがとうございました。