負けるもんか! Emiの聴神経腫瘍・三叉神経痛・顔面神経麻痺の記録

聴神経腫瘍・三叉神経痛・顔面神経麻痺を患い、肋間神経痛・頻脈もある私の備忘録。

術後3日目〜5日目〜目のケアと眼帯の話

麻痺になって時間が経つとともに、ピッタリと閉じない目は乾燥からか少しずつ痛みを感じるようになってきたため、点眼薬と軟膏が処方された。

 

ヒアレイン点眼液(0.1%)

 

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ヒアルロン酸配合で角膜を保護する目薬。一日4回点眼。少しトロッとした感じ。

 

・点眼後は、目をパチパチできないので指を使って瞬きを数回させてから、数分間目を閉じて薬を馴染ませた。乾いた目に水分がじわ〜っとしみていくイメージで。

 

タリビット眼軟膏

 

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就寝時まぶたの閉じない部分を覆い、細菌の増殖を抑える薬。

 

・下まぶたにアイラインを引くように軟膏を乗せた後、指を使って上下まぶたをくっつける。軟膏が眼球の表面を覆って見えづらいため、すぐに寝なければダメ‼️寝る直前に行います (-_-)……zzz

 

 

 

それと、相棒に2種類の眼帯を買ってきてとお願いした。

 

普通の眼帯絆創膏タイプの眼帯

 

迷った相棒は3種類買ってきた。

でも、これが良かった。用途別に使い分けられたから。

 

色々試した結果、

 

〔一般的な眼帯〕

 

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日中に使用

 

・初めは、夜寝る時にも使用していたがズレてしまうため就寝中に何度か直す手間がかかる。

 

・軟膏が内側のガーゼについてしまうため不衛生でガーゼの替えが必要になり手間がかかる。

 

・日中は、見た目を考慮してベッド周りを囲ってあるカーテンの外に出る時や、食事の配膳の方や掃除の方が中に入ってくる時などに使用。

 

〔絆創膏タイプ①〕

 

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入浴時に使用

 

・表面が撥水加工

・目の周りをぐるっと囲む粘着タイプ

・しっかりとつく粘着性

 

※剥がす時はゆっくりと。皮が剥ける場合があります。私は剥けて痛かったです。゚(゚´Д`゚)゚。

 

絆創膏タイプ②

 

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就寝時に使用

 

・ソフトな素材

・左右粘着タイプ

・軟膏が内側についても使い捨てのため衛生的

 

この中に清浄面が入っています。朝起きてこの貼る眼帯を剥がした後、清浄綿で寝る前に目に塗った軟膏を拭き取っていました。

 

 ☆ちなみに清浄綿は薬局薬店に箱入りで売っています。 

 

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 それと、日中乾燥から目を保護するために眼帯をつけ始めたが、なんと、なっ、なんと、

 

眼帯の中で目が開いている〜Σ(゚д゚lll)

 

眼帯の中で目が閉じな〜い ((((;゚Д゚)))))))

 

(↑同じことじゃん)

 

生まれてから何度か眼帯をした事があったけど、目、閉じてたよね (つД`)ノ

 

気のせいじゃないよね (・・?) ???

 

 

先生が来て、

「眼帯したんですね」と言われた時、

 

「眼帯の中で目が閉じないんです」と不安に思い言うと、

 

「そうですよ」とサラッと言われた。

 

???

ナゼダカワカリマセーン ʅ(◞‿◟)ʃ

 

そこで、ない知恵絞って考えた…

 

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チーン❗️

 

顔面神経麻痺だからって事?

 

てっきり、眼帯でまぶたが押さえられて閉じるものだと思っていた左目  (p_-) 

 

眼帯の中で目が開いているという事は、目の前に半分だけ真っ白な世界が広がってるという事で…

 

なんだか味気ないし、しっ、しかも、眼球にガーゼが擦れて痛い (T ^ T)

 

仕方なく、眼帯の上から手でまぶたを押さえ閉じの術‼️

 

これって、なんか意味あるのかぁぁぁ‼️

 

ヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3

 

 という訳で極力目を閉じる時間を増やし、人と顔を合わせる時に眼帯の上から手でまぶたを押さえ閉じの術‼️をすることに落ち着きましたとさ ʕ•͓͡•ʔ-̫͡-ʕ•̫͡•ʔ

 

 

めでたし めでたし。

 

めでたいのか?本当に…?ʅ(◞‿◟)ʃ

 

 

術後3日目〜5日目〜かすかな音

朝、先生が巡回に来てくださった。

 

『左耳が聞こえるか試しましたか?聴力が残るようにしたんですが。』

 

イヤホンのボリュームを上げて聴いてみたが、全く聞こえなかった。

 

『そうですか。残念です。』

 

そう言って先生は部屋を出て行った。

 

先生に言われるまで聞こえなくなるものだと思って何もトライしていなかった。

 

入院前に読んできた複数のブログには『失聴』の言葉が目立っていたから。

 

さっきは咄嗟(とっさ)のことで慌てたけど、今度はゆっくりと左耳だけにイヤホンをして集中して聴いてみた。

 

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ん ? ʔ•̫͡•ʕ ?

 

あれ? ʕ•̫͡•ʔ✧ ?

 

幽かに、ほんと〜に幽かに聴こえてるʕ•̫͡•ʔ♬✧

 

ほんと〜に、ほんと〜に幽かに…

 

そして、ボリュームはMAX‼️

 

嬉しくなって部屋を飛び出し(たのは気持ちだけで体はゆっくりですが…)、先生を探した。

 

なかなか先生に会えなくて、WCの時にキョロキョロ、傷口を冷やすアイスノン枕を所定の場所に取りに行く時にキョロキョロしながら、やっと午後み〜つけた❗️

 

『先生〜❗️聴こえました。あの後、もう一度聴いてみたら、幽かに聴こえてました❗️』

 

『そうですか。良かった。』

 

先生はそう言って微笑んだ。

 

 

その後、シャワーの後に綿棒で耳掃除した時も幽かな音が聴こえた。

 

右側と比べると1〜2割程度の聴力しかない。

でも、失聴を覚悟で挑んだ手術だったから、その喜びは大きくて泣けてきた。

 

 術前も右耳と比べると左耳の聴力は4〜5割程度だったから、あまりよく聞こえていなかったし、今もほとんど聞こえないに等しい。

 

それでも、聴力を残そうとしてくれた先生の気持ちが私の心の奥に響いた。

 

先生、ありがとうございます。

術後3日目〜5日目〜止まらない食欲

術後、流動食を完食出来て、私の食欲はとどまる事を知らず増すばかり。

 

間食に、三叉神経痛で固形物が食べられなくなった時に食していたゼリー飲料の持ち合わせを飲んだり、相棒の差し入れのヨーグルトを食べたり…

 

入院食も流動食から少しずつステップアップして、みじん切りにしてもらい、ゆっくりゆっくり噛みながら食べられるようになっていった。

 

顔面神経麻痺になると味を感じなくなり、食事が美味しくないらしいが、私は美味しくて美味しくたまらなかった。

 

多分、まともに食べられない期間があったからかな?

 

三叉神経痛で食べられる物が限られ、食を楽しむと言うよりは、『喉の奥に流し入れる』食事をしていた。

 

だから、痛みがなくなり『咀嚼』しながらお粥(白米)の甘み、みそ汁のしょっぱさ、野菜の歯ごたえ、ほわっと鼻から抜けるデザートの風味などを麻痺のない右側で余計に感じることが出来たんだと思う。

 

同病の聴神経腫瘍摘出手術のみの方は、三叉神経痛を体験していないので、手術前日まで普通に食事をして、術後顔面神経麻痺になり、味覚が半減してしまうため、美味しく感じなくなってしまいのでは…?

 

まあ、これは私の憶測ですが。

 

そう言えば、小学校低学年の頃にお気に入りだった『はらぺこのとこやさん』という本のことを急に思いだした。

 

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今の私は、そんな感じです。

 

 

術後3日目〜5日目〜個室から大部屋へ

術後ICUから個室へ移動。

数日過ごした後、大部屋へ移った。(4人部屋)

 

窓側のベッドで外が眺められるから気分転換になる。

 

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そうそう。術後2日目の昼頃に尿カテーテルが取れ、自分でWCへ行けるようになったけど、翌日の昼頃までにWCの回数21回  ∑(゚Д゚) ギョギョギョっ❗️

点滴恐るべし…

 

そのせいで夜も熟睡出来ないし、起き上がる時に傷口・首・足の付け根(手術中、長時間横向きになっていたため)が痛いけど、これがリハビリ効果になったのか、かなり体が楽になっていった。

 

そして、この大部屋は部屋を出てすぐにWCがあるので楽チン🎶

 

もう、点滴なんて怖くないぞ〜ʕु-̫͡-ʔु”

 

 

術後3日目〜5日目〜ヘルペス

2016.7.17〜7.19

 

【この三日間の記録はザックリとしたメモ書きになっているので日別ではなくメモと病院からの資料を元に書き進めたいと思います。】

 

※ゾクっ( ̄д ̄;) とする表現があるかもしれないので想像力を働かせずにお読みくださいm(_ _)m

 

 まずは〈ヘルペス

 

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上唇・鼻の下辺りにヘルペスが大量発生(ノД`)❗️

全て左側。そのせいで少し腫れていた。

 

そう言えば、術後初めて鏡を見たとき、うっすらと赤みを帯びていたけど、これはヘルペスの前兆だったんだなぁ…

 

そして…

 

その前に顔面神経麻痺のことを少しだけ(ᵔᴥᵔ)b

 

食べ物が麻痺している左側に入り込んでしまうと、頰の内側と歯ぐきの間に挟まったままになってしまうため、指やスプーンや箸などで掻き出さなくてはならない。

 

何気ない頰の伸縮の重要性を麻痺して初めて実感した。

 

そして表情筋が動かず顔が凝っているような感覚があるので、食事ついでにスプーンの裏側で内頬から外側にグーッと押しながら頰のカーブに沿ってマッサージをしていた。

 

ただ、スプーンではマッサージ出来ない頰と歯茎の境目は指で行う事もあった。

 

この時に内頬や裏唇にザラつきを感じたため、鏡で見てみると白っぽくなっていて、初めは歯垢のような食べかすかと思い歯ブラシで擦(こす)ったりしていた。

 

…が、一向に無くならなかったのでよ〜く観察してみると、無数の白いボツボツ⁉️

 

∑(゚Д゚) なんか、すごい…❗️

 

なんか、気持ち悪い…(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

 

看護師さん→担当医→専門医の順で診てもらい(なんか、皆 気持ち悪そうな表情してる…(⁎⁍̴̆Ɛ⁍̴̆⁎))、口の中の白いボツボツの正体はわからなかったが、念のため、ヘルペスの点滴が追加された。

 

それと、外側に出来ているヘルペスには軟膏が処方され、一日に何度か塗布。

 

この軟膏を鼻の下から上唇にかけて塗ると、はなたれ小僧みたいに光るのがイヤだなぁ (-᷅_-᷄๑)

 

な〜んて思いながら、綿棒で軟膏を塗った。

 

 

ぬりぬり…

 

早く良くなりますように…(^人^)

 

ぬりぬり…

 

 

 

術後2日目〜食事・顔面神経麻痺のマッサージ

〈食事〉

 

麻痺になる前のように沢山 口には入れられない。

少しずつじゃないと、麻痺側の口元からこぼれてしまうから。

 

入院食に毎回付いてくるパックのジュースや牛乳も、配膳の時に入れていただくお茶も、やはり溢(こぼ)れてしまい上手く飲めない。

 

お茶に関しては、カップに口を付けた時の舌の定位置がわからない。

 

カップの中に入れてたか、カップの外に出してたか?舌の位置ってどこだっけ⁇

 

麻痺した舌はダランとした感じで、自分の舌じゃないみたい。

 

生まれてから自然と身に付いて、今まで飲料を飲む時にそんなこと考えた事もなく、普通に、自然に、無意識に舌が飲むための動きをしていたのに、麻痺して動かなくなった左側の唇と、痺れも伴う舌は、ただただ私の意に反して言う事をきかない。

 

ストロー付きのパック飲料も同様で上手く吸えない。唇でストローを隙間なくくわえられないから沢山の空気を吸い込んでしまう。

 

それでも、先生に沢山食べれば点滴も早く取れると言われたからか、ただ単純に生理現象が起きてるだけなのか、この日、術後初めて流動食を完食する事が出来た。

ヤッターψ(๑'ڡ'๑)ψ

 

 食べにくいけど、頑張って食べるぞぉ❗️

 

 

 

〈顔面神経麻痺のマッサージ〉

 

同病の方の術後ブログには、

『頭痛が辛い』とか、『吐き気が続く』とか、『食欲がない』と書かれていたが、私は今のところ頓服薬を飲むほどではないし、そのほかも大丈夫そうだ。

 

ただ、スマホで顔面神経麻痺についての情報収集をする際、ブルーライトがやけに眩しく感じたり、それが元で頭痛を引き起こす事があったため、片耳にイヤホンをつけて動画を観ずに聴くようにしていた。(ちなみに、よく聴いていたのは鍼灸院の動画)

 

それと、動画だけでじゃなく文献やブログを読む事もあるし、食事中や日中ベッドの上にいる間など、起きている時に 気を付けていたのは、意識的に目を瞑る時間を持つようにすること。

 

ブルーライトによる頭痛を極力避けたかったのと、乾燥によって角膜に傷をつけたくなかったから。

 

そして顔面神経麻痺ついてわかってきたのは、

・血行を良くするために蒸しタオルなどで温める事

・マッサージを行う事

・ハリ治療が有効

と言うことで、どれも出来るだけ早めに始めれば始めるだけ良いらしい。

 

 

 

顔面神経麻痺発症原因は、手術の後遺症以外にストレスやウイルスからも考えられるため、点滴と飲み薬と、メチコバールという神経に作用するビタミン剤(ビタミンB12)を処方された。

 

でも、それ以外はノータッチ。

 

とにかく、顔面神経麻痺に関しては不安がいっぱい。

 

治るのか、治らないのか、後遺症が残るのか、残らないのか…

 

で、調べた事を看護師さんに言ってみると『わからないから先輩看護師に聞いてみる』とのこと。

 

とても若い新米の看護師さんで、いつも親身になってくれて、すぐにアイスノン枕をお湯で温めて持ってきてくれた。

 

『蒸しタオルがないから、これで代用していてください。使いたいときは、いつでも言ってくださいね。』

 

頰に当てるとじんわり温かくて、その看護師さんの優しさが伝わってくるようだった。

 

その後、婦長さんからマッサージマニュアルをいただき、わからないながらもマッサージをスタートした。

 

 効果があるといいなぁ✩⃛꒰⁎⁍̴◡⁍̴⁎ ॢ꒱

 

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〈今日感じた事〉

・寝たきりだと身体中が痛いから、ベッドを起こして朝から極力座って一日過ごしてみた。この方が頭の傷口も身体も寝てるより楽だったから明日もそうしよう。

 

・不安を感じる事を調べて行動に移せて良かった꒰⌯͒•·̫•⌯͒꒱

 

 

 

 

 

術後2日目〜家族のお見舞いと肩こり

相棒が母と長男を連れてお見舞いに来てくれた。

 

頭にぐるぐる巻きの包帯と、顔面麻痺で片側がだらんと垂れた顔と、瞬きをしても閉じ切らない半開きの左目。

 

相棒から説明されてはいたものの、変わり果てた私の姿を見て衝撃を受けてる事は、母と長男の複雑な表情から窺(うかが)える。

 

それでも母は、

 

『手術が無事に終わって安心したわ』

 

と、娘の命が無事だったことを喜んでくれた。

 

自宅から病院までは、車で約1時間。

母がお見舞いに来る時は、『途中でお手洗いに行きたいかどうか聞いてね』と、相棒にお願いしていたが忘れていたようで、

 

『あっ❗️お義母さん、トイレ大丈夫?』

 

『すっかり忘れてたわ。Emiの事が気になってて。顔見て安心したから行ってこようかしら。』

 

そう言って相棒が母をお手洗いに連れて行ってくれて、病室には長男と2人きりになった。

 

すると、病室に入ってからずーっと複雑な顔で私を見つめていた長男が、

 

『そんなになっちゃって、大丈夫なのかよ…』

 

と、泣き出してしまったのだ。

 

これには私も驚いた ∑(゚Д゚)

 

『ごめんね。びっくりしたよね。でも、大丈夫。麻痺もじきに良くなると思うし。』

 

そう言いながら、一番お気に入りのブタさんタオルを長男に渡した。

 

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タオルを顔に押し当て泣いている長男の姿を目の当たりにして、子供に心配をかけている事に胸が痛くなった。

 

男の子だから普段は口数が少ないけど、こんな時、どう思ってくれているのかが伝わってくる…

 

脳腫瘍が8割切除されたことや、リハビリで麻痺もよくなる可能性がある話をしていると、母と相棒が戻ってきた。

 

ドアに背を向けて泣いていた長男が慌ててタオルを私に手渡した。

 

私も何事もなかったように振る舞った。

 

 

それと、肩こり。

 

傷口が痛むから頭や首をあまり動かせないため、筋が固まってきているのと、目を開けている時に(会話中など)閉じないまぶたを手で押さえるため、腕が重く肩こりはひどくなる一方。

 

その話をすると、相棒が長男を連れて駅ビルまで凝りをほぐすグッズを買いに行ってくれた。

 

でも、きっと、長男がショックを受けていることに気づいて誘い出してくれたに違いない。

 

そして、母と二人で話す時間を作ってくれたんだと思う。

 

この肩こりマッサージ器は、大正解だった。

時間もたっぷりあるから、目を瞑りながらゆっくりとツボ押しをすることが出来て、かなり楽になった。

 

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ママ、お兄ちゃん、今日は来てくれてありがとう。

そして、相棒。

いつもありがとう。