予約1日目〜決断
走ること約1時間(だったかな?)
父が教えてくれたICを降り病院までのナビを設定。
病院の予約時間までまだあるなぁ〜…
とりあえず近くまで行こうと車を走らせると、お腹が空いたことに気付き、ちょうど見つけたファミレスにIN。
初一人ファミレス 笑
これ、意外と恥ずかしくないんだ〜 (=^▽^)σ
新しい発見。
一人ファミレスをゆっくりと楽しみながら、方向音痴で迷う事を考え、少しだけ早めに病院の場所を確かめるため店を出た。
途中、ちょっと寄り道をしたが、なんとか無事に到着(でも、この辺りからの記憶がないんだよなぁ。^_^;)
と言うわけで、医師と対面まで飛びます (f^_^;)ポリポリ
念のため近所の総合病院から渡されたMRI画像を持参したけど、後でCTとMRIを撮る事になるから、本当は必要なかったみたい。画像を見ながら、聴神経腫瘍の位置や大きさ・腫瘍が元で考えられる今後の症状・治療後に起こると考えられる症状などの説明を受けた。
・聴神経の近くには、顔面神経や三叉神経などがあり、腫瘍の成長などにより様々な症状が起こる可能性がある事。
・放射線治療後、一時的に腫瘍が膨らむため、何らかの症状が現れるかもしれないと言う事。
・放射線を当てて腫瘍をやっつける訳ですが、良性腫瘍なので、悪性腫瘍よりも小さくなるのに時間がかかるかもしれない事。(悪性腫瘍の方が早く効果が現れるそうです)
・聴力は元に戻らない事。
・四六時中鳴り止まない耳鳴りも消えない事。
・ 10年後、20年後、腫瘍は小さくなっていると思われるが、どこまで小さくなるかはわかならない事。
医師からの説明で怖かったのが、
『お年寄りと違ってあなたはまだ若いから、サイバーナイフをして10年後、20年後にどうなるかはわからない。でも、確実に言えるのは、放射線治療をすれば腫瘍はこれ以上大きくならないと言う事です。』
え?聴力は戻らないの?
腫瘍もどこまで消えるかわからないの?
10年後、20年後、何かが起こるかもしれないの?
完全に治るわけじゃないんだ…
思っていたのと違う現実を突きつけられ、この場で治療をするか否かの決断をするのに、正直困惑した。
でも、刻一刻と腫瘍は確実に成長していく。
娘のために、治療費を用意してくれた両親。
私の治療のために、孫の面倒を見てくれている母。
私が道に迷わないよう誘導してくれた父。
親の離婚で片親になってしまった息子達。
家族の顔と将来の自分の姿が頭の中でグルグルと回っている…
でも、時間をかけて考えても、今決断しても、治療を施さなければ大きくなっていく腫瘍にいずれ命を奪われてしまう…
どうしよう…どうしたらいいの?…………
たとえ聴力が元に戻らなくても、腫瘍の成長を食い止め生きていけるのなら、やらなければ‼️
体の奥からグググっと勇気が湧いてきて意を決し、
『先生、お願いします』
と告げた。
腹をくくったぞ❗️私は逃げない。
自分のため、息子たちのため、両親のために腫瘍に立ち向かってやる‼️
ふと時計を見た。
とてもとても長く感じられた時間は、僅か数分間だった。