2度目のお墓参り
2017.3.25
『お墓参りに行きたいな〜』
この間は体調不良で一緒にお墓参りへ行けなかった相棒が言った。一週間で2回も父と祖母(父の母)に逢えるなんて♫
お墓参りの後、元実家へ足を伸ばした。
父が亡くなり、母と一緒に住むために売った実家。
引っ越してから約一年。懐かしかった。
リフォームされ、白い外壁がツートンになっていた。
家が一軒建つほどの大きな庭で父は畑、母は花壇を作って楽しんでいた。父と母が植えたいくつかの植木も父の大好きだった薄ピンクの椿の木も母が作った花壇もなくなっていた。
2台分あった駐車スペースが4台分になっていたり、あの頃の面影を残しつつも変わりゆく景観に胸がギュッとなった。
まだ誰も住んでいなくて、懐かしさのあまり中庭へ回ると雨戸が開いていて、中を覗くと内覧者説明用の小さなテーブルと椅子が置かれていて、この家を見にきてくれる人がいることが嬉しかった。
中庭には椿が咲いていて、下に落ちていた椿を二輪拾った。
仕事上、転勤が多かった父の退職金で建てた両親の想いが沢山詰まった家。どうか、この家を大切にしてくれる素敵な人が住んでくれますように。
その後、関東最強パワースポットの鹿島神宮へ。
大鳥居から奥宮まで一直線の参道は、冷んやりとしていて空気感が変わるのを肌で感じた。とても厳かな雰囲気。
この時期でも、結構な参拝客がいた。
家族の健康と仕事の成功を祈った。
奥へ進むと、御手洗池(みたらしいけ)や鹿園もあった。
小さい頃、家族で来た時の記憶とは少し違ったかな?こんな所まで来たかな?なんて思いながら歩いた。
帰宅して、水に浮かべた椿を母へ渡すと、
『お父さんに見せようと思って』
と仏壇へ持って行って何やら仏壇に向かって話しかけている。
きっと、
『お父さ〜ん。Emiが家から持ってきてくれたよ〜』
なんて話しているんだろうと思う。そんな母の姿が可愛かった。
翌朝、実家に置いてあったチラシを母に渡した。出勤前に声をかけたら、まだそのチラシをじっと見つめていた。
何を思いながら見ていたのかな〜と胸が痛んだ。