言問団子
2019.3.10
夫と浅草へ出掛けた。
出掛ける前に、夫が筋トレで身体が大きくなって着られなくなってしまったジャージを長男にあげて、母に今日届く荷物の受け取りを頼んでいた。
そんな光景を見ながら、離婚してからこの家に皆で済むまでの10年間は、何でも一人でやったり、我慢してきたから、こんな時に頼める家族がいるのっていいな〜という事と、大家族と言うほどの人数ではないが、皆で暮らすのも捨てたもんじゃないと言うことをぼんやり思った。
そして何故、浅草へ行く事になったかというと、先日TVで浅草寺の中に色んな神様を祀っていることを知ったからだ。
いつもは仲見世通りを通って、真っ直ぐに進み、浅草寺でお参りするのが定番だったから、今まで気づかなかったし気に留めたこともなかったけど、下町に住む某有名人の二世がその番組で色々細かなところまで話してくれたのだ。
それ以外にも浅草周辺には気になる場所が複数あるから、『まとめて行ってみよーーう❗️』って事になったというわけ。
で、浅草寺内の淡島堂で婦人病を(怪しげな男が写っている…夫です)、
浅草神社と三国神社(ここは浅草寺内ではなかったような…)では家族円満・家族健康・家族裕福を、
牛島神社では名物の石でできた「撫で牛」を撫でてきた。
自分の身体の悪い部分と、牛の同じ部分を撫でると、その場所の病気やケガが治るとされていて、身体だけでなく、心もよくなるそうだ。文字通り、参拝者はこの牛を撫でていく。家族全員を思い色んなところをさすってきた。
そして、私は顔が悪いので顔を念入りになでなで❤︎
そのあと、少し足を伸ばして気になっていた言問団子(ことといだんご)の店へ行った。
ここは、私が手術入院した病院の近く。
私のお見舞いに向かう車の中で、夫に母が父との想い出を語ったらしい。
『お父さんと食べにきたのよ』と。
店内はどこか懐かしい雰囲気。
店へ入った直後からちょこちょことお客さんが入ってくる。
頼んだ言問団子が運ばれてきた。
湯のみも皿もオリジナルでステキ。
この可愛らしい団子を食べながら、父と母がこの同じ場所で同じものを食べていたんだと、数十年前に想いを馳せとても不思議な気持ちになった。
当時の想い出に浸って欲しくて、母に言問団子のお土産も買った。もちろん、息子たちの分もね。
昔ながらのとても素朴な団子。
お近くにお越しの際は、ぜひ老舗団子をご賞味あれ。
お読みいただきありがとうございます。