ゲベ、安らかに…
その後、行きつけの動物病院へ緊急入院。
先生が『痛いけど、頑張るんだぞ、ゲベ』
と言いながらお腹を押すと、バスタオル2枚がボトボトになるほどのおしっこが出ました。
『原因はこれからレントゲン撮って調べるけど、恐らく、脊椎損傷してるかもしれない。その痛みで歩行も排泄も出来ず、お腹パンパンにおしっこが溜まってたよ。』先生にお願いして、その日は帰りました。
(似てるけどゲベの写真ではありません)
3日後の朝、夜中にゲベが亡くなったと動物病院から電話がありました。
息子達を連れ動物病院へ。
そこには、静かに眠るゲベが横たわっていて、家族3人の頬を涙が伝って落ちました。
火葬を頼み動物病院を出ると、長男が通り沿いにあるホームセンターへ行きたいと言いました。
車を停め、店内へ向かって歩いていると、
『何しに行くんだよ (⁎⁍̴̆Ɛ⁍̴̆⁎) 』と次男が小声で私に呟きました。
『わからないけど、お兄ちゃんには何かやりたいことがあるんでしょう。付き合ってあげようよ。』
店内のペット売り場の前で
『この猫、欲しい。』
長男が指差す先には、ゲベにソックリな成猫が。
あまりのソックリさに次男も私もビックリ!
悲しげにソックリ猫を見ている長男に、
『ゲベの代わりだとしたら、この猫は可哀想じゃないかな?もう少し時間を置いて、本当の意味で可愛がってあげられるようになってから考えてみようよ。』
と言いました。
長男は小さく頷き、帰路に着きました。
ゲベ…
約3年間、ありがとう。
安らかに眠ってね…