ガラーンとした部屋と私の挑戦
2019.6.9
帰宅したのは夕方だった。
家に帰ると、母が居ない部屋は何だかガラ〜ンとしているように感じた。
いつもなら、ここに座って家計簿をつけたりテレビを観たりしている…
その何気ない日常の光景が今目の前にないことで、母の存在の大きさに気付いたりする。
そして母がやってくれていたことの多さにも気付く。
お米を研いだり、一階の住人(母と長男)の洗濯、洗濯物を干して取り込んだり畳んだり、食器のテーブルセッティング、家中のモップがけ、ガーデニングの水やりなど…
私の負担を軽減するために母ができることを見つけて、あれもこれもやってくれていたんだね。ありがとう。
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早めにやらなければと、今日起きたことや入院になったことを長男・次男・夫の兄嫁にLINE、親戚の所に電話連絡した。
親戚は母の弟たち。
急なことに叔父たちもびっくりしていて、皆関西のため
『何もしてやれないが、とにかくEmiちゃん頼むで❗️』と。
みんな励ましてくれてありがとう。
特に長男は、『俺にできることは何でもするから任せろ❗️』と、とても頼もしかった。
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母に診断が下された急性硬膜下血腫をネットで調べて愕然とした。
〝予後不良の確率が高い〟
その文字を目にした途端、脳みそをギューっと締め付けられているように不安でいっぱいになった。心臓はドキドキと早くなり、胃が落ち窪んだような感覚に襲われて血の気がひいていき、体の力が抜け落ち、へなへなといつも母が座っている場所に倒れ込んでしまった。
怖くて怖くて、なかなか読み進めることができなかったし、あまりにも衝撃すぎて文章を理解できず何度も何度も同じ部分を読み返した。
心配すぎて、長男の食事を作るのもやっと。
食欲もない…
それでも気持ちを奮い起こして、
〝絶対にやだ‼️ママは絶対に大丈夫‼️〟
〝私がしっかりしなきゃ❗️〟
と少量のご飯と漬物を胃に水で流し込んだ。
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着替えなどを夜届けに行った。
母は思ったより元気そう。
右寄りの後頭部を強打したので、頭を動かすと痛むようだが、それでも顔を見るとホッとする。
心配している心の内を悟られないように笑顔で接し、
『また明日来るから、よく眠ってね』
と病院を後にした。
そして、行きと帰りの車中ではただただ母の無事を祈り続けた。
『ママは大丈夫。ママは大丈夫…』
『ママは治った。ママは治った…』
とても不安で怖くてたまらなかった。
でもこんな気持ちを誰にも打ち明けられない。
それに、私が何としてでも母を助けなければいけないのだ。
普段は、時々母のことでイライラしたり喧嘩するけど、それでも母の存在がいかに大切なのか、絶対に失いたくない人と言うことを強く強く痛感した。
母を助けるためにわらをもつかむ思いだった。
そして、言霊や引き寄せの法則を信じてやってみようと思った。
その効果を今後とても実感することとなる…
お読みいただきありがとうございました。